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NY市場、70年代の乱高下が再来?
<2019年8月9日>
NY市場、70年代の乱高下が再来?
このところの金融市場はトランプ米大統領の発言に振り回されっぱなしの状態が続いています。「市場をもてあそぶのは、いい加減にしてくれ!」と叫びたくなりますが、中国との覇権争い、北朝鮮の非核化に対する姿勢、金融当局への圧力など米国の政策決定者のアクションに市場は反応せざるを得ません。
ダウ・ジョーンズ社が発行する米国の有力投資週刊誌「バロンズ」の最新号(8月5日号)は
S&P500指数は週間ベースで今年最大の下落
利下げはあったものの、関税問題から調整局面が長引く可能性も
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と題する記事を掲載し、NY株式市場の大幅下落の可能性を事前に指摘していました。米国では利下げの直後、1990年代半ばからのグリーンスパンFRB議長による金融緩和とその後の長期上昇相場が再び訪れるとの期待もあったようですが、「それもトランプ大統領が中国に対する追加関税をツイートするまでだった」と同誌。
「2018年1月以降のNY株式市場の天井は関税のニュースに一致している」とするストラテジストの分析も紹介しています。まさにトランプ相場です。
バロンズ誌によると、現在のNY市場は90年代よりむしろ、「株式の死」とも言われた70年代の動きに似ているとの見方もあるそうです。株式市場は乱高下し、73~74年に大きく下落しました。当時はオイルショックをきっかけに激しいインフレが進んだ時代。現在とは経済環境が全く違うので、70年代の再来の可能性は低いとの見立てですが、こんな想定もあることは押さえておくべき情報です。
時事通
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