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「多要素認証を設定した」が5割、「新たな対策はしていない」も2割=ウェルスナビが「資産運用とセキュリティ」で投資家にアンケート

2025年07月18日 07時30分

(出所)ウェルスナビ「資産運用とセキュリティに関するアンケート調査」(出所)ウェルスナビ「資産運用とセキュリティに関するアンケート調査」(クリックで表示)

 ロボアドバイザー最大手のウェルスナビ(東京、柴山和久社長)は、「資産運用とセキュリティに関するアンケート調査」を実施した。

 「証券口座を乗っ取られる被害が相次いでいることを受けて、新たに何か対策をしたか」を複数回答で尋ねたところ、「多要素認証を設定した」が49.2%でトップだった。次いで「メール内のリンクやファイルを開くことに慎重になった」が36.6%を占めた。ただ、3位は「新たな対策はしていない」(21.5%)だった。

 調査は6月下旬に、インターネットで資産運用サービスを利用している20~59歳の1055人に実施した。

◆8割が「不安を感じた」

(出所)ウェルスナビ「資産運用とセキュリティに関するアンケート調査」(出所)ウェルスナビ「資産運用とセキュリティに関するアンケート調査」(クリックで表示)

 「最近、不正アクセスにより証券口座が乗っ取られる被害が増加していることを知っているか」と尋ねたところ、約8割が「知っている」と回答。このうち、84.7%が「不安を感じた」と答えた。

◆強固で利便性の高い認証技術を

 「セキュリティ面で金融機関に求めること」については、「生体認証などの強固な認証技術を導入してほしい」(57.9%)、「不正アクセスの検知システムを強化してほしい」(56.6%)、「スマホで手軽に行える利便性の高い認証技術を導入してほしい」(47.3%)が上位を占めた。多くの利用者が、強固で利便性の高い認証技術を求めていることが分かった。

 ウェルスナビは2025年4月28日の設立で、創業10周年を迎えた。同社が提供するロボアドバイザー「WealthNavi」は、加入者数が約42万人(24年12月末)、預かり資産は1兆4000億円(25年1月23日)を超えた。スマートフォンから簡単な五つの質問に答えると、リスク許容度を診断して、運用プランを提案してくれる。上場投信(FTF)を通じて約50カ国の1万2000銘柄以上に分散投資する。

(出所)ウェルスナビ「資産運用とセキュリティに関するアンケート調査」(出所)ウェルスナビ「資産運用とセキュリティに関するアンケート調査」(クリックで表示)

 サービスの仕組み上、個別の株式の取引はできない。また、仮に勝手に資産を売却されたとしても、第三者の銀行口座に不正に出金されることを防ぐ仕組みを設けているという。

 セキュリティ対策では、2018年8月に認証アプリを用いた多要素認証を導入、25年6月からはログイン時の多要素認証を順次、必須化している。

 さらに今後については「利便性やセキュリティをより高められる新たな多要素認証の手段(FIDO等)を段階的に導入していく予定だ。さらに、送信ドメイン認証技術『DMARC』により、当社のドメインになりすましたメールの送信を防止するなど、フィッシング詐欺のきっかけとなる『なりすましメール』への対策も強化していく」と話している。

 

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