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マスクで思い出す、金融相の「美しくない」発言
<2020年3月19日>
こんにちは。JFSメールマガジン担当の春原桃子です。
先週末は所用で表参道に出かけていましたが、アパレル系のお店が並ぶエリアも人通りが少なく寂しい雰囲気でした。今週末は都内では桜も見頃を迎えそうですので、もう少し明るい気分になるといいなと思います。それでは、今週の編集長コラムをどうぞ。
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マスクで思い出す、金融相の「美しくない」発言
今週から品薄状態が続くマスクの転売規制が始まりました。商品の値段は需要と供給で決まります。ものすごく高い値段であっても売買が成立した以上、「正当な商行為だ」と言われれば反論できません。ネット上では、マスクの高額転売がだめなら、スポーツの試合が中止になるのを見越してキャッシュレス決済でチケットを購入し、ポイントの丸儲けを狙った「商売」を計画する人もいるとか。
マスク転売をめぐる騒動を見ていて思い出した株式市場での出来事があります。古い話で恐縮ですが、2005年12月、東証マザーズ市場に新規上場した銘柄をめぐり、証券会社が注文の出し方を間違えました。「61万円で1株売り」とすべきところを「1円で61万株売り」に。61万株はこの会社の発行済み株式総数の40倍を超え、ありえないほどの低価格。証券のプロなら間違いだとわかる注文ですが、1円で大量の株を買った証券会社や個人投資家がありました。
このケースでは、東証の注文取消しシステムにも欠陥があったことが判明し、取
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