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あの頃、東証は世界一の市場だった

<2020年2月14日>

こんにちは!JFSメールマガジン担当の春原桃子です。
秋頃のメルマガコメントで、「スポーツの秋だし身体を動かさなくては」と呟いてから早数カ月。とりあえず形から入ろうとスポーツウェアを爆買いしてしまいました。今週末から頑張ろうと思います。それでは、編集長コラムをご覧ください。

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あの頃、東証は世界一の市場だった

 グーグルの持株会社、アルファベット株の時価総額が1月半ば、1兆ドル(約110兆円)を超えました。米国の企業で1兆ドルを超えたのはアップル、アマゾン・ドット・コム、マイクロソフトに続いて4社目です。「1兆ドルクラブ」と言うそうですが、日経平均株価を構成する225銘柄合計の時価総額が約400兆円ですから、米IT大手4社だけでこれを上回ります。何ともすさまじい規模です。

 日本企業で最も時価総額が大きいのはトヨタ自動車の25兆円。日米の差に唖然としますが、歴史を振り返ると、かつて東証の時価総額が世界一だった時代がありました。日本経済が好況に沸いた1980年代後半、東京はニューヨークを抜き、世界最大のマーケットに上り詰めます。その頃の時価総額のピークは日経平均が史上最高値を記録した1989年末の611兆円。株だけでなく土地も値上がりし、東京23区の地価の合計が米国全土を上回ると言われたものです。三菱地所が米ロックフェラーセンタービルを買うなど日本企業が米国を象徴するような不動産や企業などを買収し、日本を敵視する「ジャパン・バッシング」も強まりました。

 それから30年。東証の時価総額はアベノミクスによる株価上昇で以前のピークを超えましたが、現在も約650兆円と当時とそれほど変わりません。一方、NYの時価総額は23兆ドル(約2500兆円)で東証のほぼ4倍です。

 日本はこのままの状態が続くのでしょうか。平家物語の「諸行無常」ではありませんが、米国も成長と後退を繰り返してきたように、世界の勢力地図は時代とともに移り変わります。今後はインドが大きく伸びていくかもしれ

 

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