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震災から10年 被災の記憶紡ぐネット寄付

<2021年3月2日>

資料館「閖上の記憶」で語り部をする丹野祐子さん=2月24日、宮城県名取市
資料館「閖上の記憶」で語り部をする丹野祐子さん=2月24日、宮城県名取市

東日本大震災から10年。被災地では将来の防災・減災につなげるため、愛する人や暮らしを奪われた経験や記憶を伝える草の根の活動が今も続く。市民主体の伝承活動は資金確保に難しさを抱えるが、インターネットで広く小口の資金を募るクラウドファンディングを活用、全国からの共感を支えにしている。

 「重油でぎらついた真っ黒な水が全てをのみ込んだ」。宮城県名取市閖上で語り部を務める丹野祐子さん(52)。2011年3月11日、津波で当時13歳で閖上中学校1年生だった長男公太さんを失った。「忘れないでほしい」との思いで伝承を始めた。

 丹野さんが活動の拠点とするのは、同校生徒14人を慰霊する役割も担っている津波復興祈念資料館「閖上の記憶」。NPO法人が12年に設立したが、県の助成金が17年に打ち切りとなった。運営費を抑制して息長く活動を続けるため、借りていた施設から退去し、自前のプレハブを買う決断をした。

資料館「閖上の記憶」の小斎正義館長。天井にはクラウドファンディングで寄付してくれた人の名</p></div><p class= 

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