〔ブル&ベア〕底堅い日経平均=「ジャパン・ミラクル」を意識?

2020年05月14日 10時25分

東証、2019年12月
東証、2019年12月

 14日午前の東京株式市場で、日経平均株価は軟調な値動きとなっている。前日の米国株式市場でダウ工業株30種平均が前日比500ドル超下落した流れを引き継いでいる形だ。ただ、日経平均の下げ幅は100円程度にとどまっており、比較的底堅い。市場関係者からは、「ジャパン・ミラクルが評価されている可能性がある」(大手証券)との声が上がっていた。

 米国では、首都ワシントンで外出規制期間の延長が発表されるなど、新型コロナウイルス禍は依然として終息の兆しは見えないのが現状と言える。一方、日本では緊急事態宣言の一部解除が決まる見通しで、投資家心理が前向きになりやすい。

 4月中は「感染爆発したニューヨークの姿が2週間後の東京」と警戒する投資家は少なくなかった。しかし、大型連休を境に日本の首都東京では新規感染者数が激減しており、彼我の差は明らかと言える。

 日本国内の新型コロナ感染率や死亡率などを他国と比べても、「奇跡的に低い数字と言っていい。海外勢が今後、ジャパン・ミラクルを積極的に評価し始める可能性がある」(同)と、市場関係者は底堅い株価動向を解説する。

 経済のグローバル化により、米国経済の回復が遅れるようなら「企業業績のV字回復は見込みにくい。感染第2波への警戒も怠れないため、日経平均の2万円台は買い場ではない」(銀行系証券)との声も少なくないが、「ジャパン・ミラクル」は下支え要因として意識されつつあるようだ。(10時20分)(了)