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NISA、利用率が28%に上昇=投資家の裾野拡大に貢献-野村アセットマネジメント調査

2025年06月13日 07時00分

(出所)「投資信託に関する意識調査2025」(出所)「投資信託に関する意識調査2025」(クリックで表示)
(出所)「投資信託に関する意識調査2025」(出所)「投資信託に関する意識調査2025」(クリックで表示)

 野村アセットマネジメントは「投資信託に関する意識調査2025」を公表した。それによると、少額投資非課税制度(NISA)の利用率は28%(前年は13%)に上昇した。年代別に見ると、全ての世代で利用割合が10%以上、上昇している。

 調査は4月上旬に、全国の20歳以上の男女約2万8000人に実施した。

 同社資産運用研究所の梶田幸作主席研究員は「資産運用立国の実現に向けて、NISAは投資家の裾野拡大に貢献している。今後は、長期・積立・分散投資の浸透や、投資信託に対する理解度の向上が課題になるだろう」と指摘した。

◆利用状況、「つみたて投資枠」が91%、「成長投資枠」が65%

 調査の中で、NISA加入者に二つの投資枠の利用状況を聞いたところ、「つみたて投資枠」が91%、「成長投資枠」が65%だった。年代別に見ると、どの世代でも「つみたて投資枠」の利用割合が高かった。

◆売却した人は1~2割にとどまる=冷静に長期投資を継続

(出所)「投資信託に関する意識調査2025」(出所)「投資信託に関する意識調査2025」(クリックで表示)
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 NISAで保有する商品を売却した人は、「つみたて投資枠」で2024年に13%、25年に9%だった。「成長投資枠」ではそれぞれ21%、13%だった。いずれも1~2割程度にとどまった。売却した金額についても「12万円未満」が最も多く、少額だった。

 売却の理由については、「値上がりして利益を確定するため」が多かった。「2024年8月に市場が急落したため」は少数にとどまっており、多くの投資家が長期投資に向けて、冷静に資産運用を継続していることがわかった。

 

 

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