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「キャピタル世界株式ファンド」が1兆円に到達=「ニューパースペクティブ運用」が日本で10周年

2025年12月18日 07時00分

小泉徹也社長

 米系運用会社のキャピタル・インターナショナル(本社東京、小泉徹也社長)は、「キャピタル世界株式ファンド」の運用残高が12月10日に1兆円に到達したと発表した。このファンドは「ニューパースペクティブ運用」を採用しており、日本で10周年を迎えた。

 「ニューパースペクティブ運用」は、1973年に米国で運用を開始し、2025年9月末時点で、純資産総額は23兆円に達した。

 同戦略は、世界の貿易構造や政治・経済の変化の恩恵を受ける企業を見極めるために入念なファンダメンタルズ調査を行い、「将来世界を牽引する可能性を持つリーダー候補企業」から「グローバルネットワークを活用し事業環境の変化に柔軟に対応する力を持つ成熟企業」まで、幅広いマルチナショナル企業に投資している。

 キャピタル・グループの「長期投資」の哲学を体現しており、短期的な市場の変動に左右されることなく、構造的な成長を捉えることで、長期的にインデックスを上回る運用実績を積み重ねてきた。運用の継続性と再現性を重視し、長期にわたってお客さまの資産形成に貢献することを目指している。

 小泉社長は、「経済の不確実性が高まり、地政学的な再編も起きている今、投資環境は大きく変化している。こうした状況だからこそ、この運用戦略が果たす役割はより一層重要であると考える」と指摘。

 「同戦略を用いた『キャピタル世界株式ファンド』が純資産総額1兆円を突破したことは、日本の投資家の皆さまの長期投資への関心の高まりを示すものであり、私たちにとっても大きな励みだ。1兆円という数字は一つの節目ではあるが、あくまで通過点に過ぎない。変化の著しい時代において、私たちはこれからも持続的な成果を提供し続けることで、長期的な資産形成に貢献していく」とコメントしている。

 

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