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8割超が「自力で計算に不安」=「103万円の壁」引き上げに関する意識調査-家計診断・相談サービス「オカネコ」

2026年01月30日 07時00分

(出所)「オカネコ 『103万円の壁』引き上げに関する意識調査」(出所)「オカネコ 『103万円の壁』引き上げに関する意識調査」(クリックで表示)

 国内最大級の家計診断・相談サービス「オカネコ」を運営する400F(本社東京、中村仁社長)は、「オカネコ 『103万円の壁』引き上げに関する意識調査」をまとめた。調査は1月中旬に全国の「オカネコ」ユーザー330人に実施した。

 この中で、「新制度(引き上げ後)において世帯で『いくらまで稼ぐのが最も得か』を自力で計算できそうか」と尋ねたところ、「完璧に計算できる」は12.1%にとどまった。

 一方で「自分では計算できる気がしない(プロやツールに頼りたい)」(30.0%)、「制度自体が難しすぎて、考えるのを諦めている」(29.4%)、「おおよそ計算できるが、少し不安がある」(28.5%)など、自力で計算することを難しく思ったり、諦めたりしていることが分かった。

◆働く時間を増やす世帯、約15%

(出所)「オカネコ 『103万円の壁』引き上げに関する意識調査」(出所)「オカネコ 『103万円の壁』引き上げに関する意識調査」(クリックで表示)

 調査の中で、今後の働き方への影響を尋ねたところ、「自分自身の働く時間を増やす」(6.7%)、「家族の働く時間を増やす」(8.8%)を合わせて、約15%の世帯が勤務時間を増やすことが分かった。

 一方で「特に変えない」とする回答が29.1%、「働く時間を減らす」が3.3%あった。また、「そもそも『壁』を意識して働いていない」が55.2%だった。

◆増やさない理由、「社会保険料の壁」も

 「働く時間を増やさない理由」については、「そもそもこれ以上働く余力(時間・体力)がないから」(17.6)%と、物理的・環境的な理由を挙げる世帯があった。また、「社会保障の壁(106万円・130万円)が変わらないなら結局意味がないから」(15.4%)とする声もあった。さらに「自分がいくらまで働いていいのか、正確なラインが分からない」とする回答も8.2%あった。

(出所)「オカネコ 『103万円の壁』引き上げに関する意識調査」(出所)「オカネコ 『103万円の壁』引き上げに関する意識調査」(クリックで表示)


◆「判断の難しさ」に直面、「制度の複雑さ」が壁に

 オカネコでは、今回の調査結果について、「今回の調査では、制度改正への期待はあるものの、多くの生活者が『結局いくら稼ぐのが自分にとって正解なのか』という判断の難しさに直面していることが明らかになった。 特に、税金の壁が動いても『社会保険の壁』が残ることで、かえって複雑化し、立ち止まってしまう層が一定数存在している」と指摘している。

 その上で「家計診断・相談サービス『オカネコ』を通じて、制度の変化というリスク環境下でも、ユーザーが自身の家計状況を把握し、最適な働き方や資産形成の判断を行えるよう、お金のプロによる専門的なアドバイスとサポートを引き続き提供していきたい」と話している。

◆400Fと「オカネコ」

 400Fは、「お金の問題を出会いで解決する」を理念に、2017年11月に設立された。家計改善、資産運用、保険などお金に関するさまざまなアドバイスを、ワンストップで無料相談できる国内最大級のプラットフォーム「オカネコ」を運営している。

 「オカネコ」は、スマートフォンから居住地や年齢、年収、家族構成などの約20の質問に答えるだけで、同エリア・同年代・同世帯構成の人と比較した家計状況を診断してもらえる。さらに、診断結果から推定した簡易ライフプランや、FPなどのお金のプロからのアドバイスコメントが届き、チャットや面談で個別相談もできる。

 

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