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世界初、日本社債のアクティブETFを上場=「iシェアーズ 高格付け日本円社債ETF」-ブラックロック・ジャパン

2026年03月17日 07時00分

(提供)ブラックロック・ジャパン(提供)ブラックロック・ジャパン

 ブラックロック・ジャパンは13日、円建て社債に投資する世界初のアクティブETF「iシェアーズ 高格付け日本円社債ETF(愛称:日本の社債)」(銘柄コード:515A)を東証に上場させた。

 日本経済が低金利環境から転換する中で、円建てのインカム資産の選択肢を広げる商品として、長期的な資産形成の一助となることを目指す。

 このETFは、格付会社からA格以上の格付けを取得した日本企業が発行する社債を主な投資対象とする。信用力の高い発行体を中心としたポートフォリオを構築することで、価格変動リスクの抑制を図りつつ、安定的な利息収入の獲得を目指す。

◆アクティブ運用で、懸念のある銘柄を排除

 同社マネージング・ディレクター運用部門長の番場悠氏は、指数に連動するインデックス型ではなく、銘柄選別を行うアクティブ型を採用した理由について、「日本の社債市場では、同一格付けであっても発行体の財務状況や流動性、相対的な割高・割安の状況は異なる。そのため、当社独自のスコアリングによる定量分析に加え、定性評価を組み合わせ、信用面で懸念のある銘柄を排除する」と述べた。

 また、運用方針について「あくまで『無理にリターンを取りにいく』のではなく、『信用面を重視し、きちんと選ぶ』ことを重視し、高格付け銘柄を中心に分散されたポートフォリオを構築して、長期的なインカム収益の積み上げを目指す」と話している。

◆ETFで社債投資のハードルを下げる

 番場氏は、日本の社債市場について、「相対的に信用力の高い発行体が多い一方、投資単位の大きさや流動性の制約から、機関投資家が中心となる市場だった」と指摘。このETFの意義について「こうした円建て社債に、ETFという形でアクセスできる仕組みを提供するものであり、取引所で売買可能とすることで、少額から分散投資が可能となり、円建て社債市場への参加のハードルを下げることを狙いとしている」と説明した。

◆価格変動があり、元本保証ではない点に注意

(向かって右が番場氏、提供はブラックロック・ジャパン)(向かって右が番場氏、提供はブラックロック・ジャパン)

 番場氏は、投資家へのアドバイスとして「長期投資の観点では、株式に加え、値動きの特性が異なる資産を組み合わせることが重要とされる。円建ての高格付け社債は、インカム収益を重視する資産として、ポートフォリオの分散要素となり得る」と指摘した。

 その上で、投資に当たっての注意点として「社債は金利変動や発行体の信用状況の変化によって価格が変動する資産であり、預貯金や個人向け国債のような元本保証はない。またETFであるため満期償還はないが、取引所で売買できる流動性を備えている」と述べた。

 

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