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個人投資家に画期的なプライベート・アセット商品を提供=低リスクで安定的なリターンをめざす-独立系運用会社のベイビュー・アセット・マネジメント

2026年04月30日 07時00分

(左から八木健社長、八木優太マネージャー)(左から八木健社長、八木優太マネージャー)

 国内最大級の独立系運用会社として、主に金融機関や年金基金に私募投信等を提供するベイビュー・アセット・マネジメント(本社東京、八木健社長兼CEO)は昨年4月、ベイビュー投信を設立し、個人投資家を対象に公募投信のオンライン直販サービスを始めた。

 取扱商品の第1弾は、グローバル・サプライチェーン・ファンド「賢者の設計」。日本を始め信用力の高いグローバル輸入企業が支払い元となる売掛債権を、アジアの中小輸出企業から割り引いて買い取る(投資する)ことで、個人投資家に低リスクかつ預金や社債利回りを上回るリターンの提供を目指す。この戦略を採用する日本の機関投資家向け私募投信は長期の運用実績を持ち、資産残高で3,200億円超を誇る。

 こうしたプライベート・アセット商品は、個人投資家向けの公募投信としてはまだ数少ないため、最先端の商品内容を個人投資家に理解してもらえるように、日本で初めて目論見書に漫画を盛り込むなど、分かりやすさにも工夫を凝らしている。

 創業者兼CEOの八木社長らに、ベイビュー・アセット・マネジメントの特徴や、個人投資家を対象に公募投信市場へ参入した狙いなどを聞いた。

◆真の顧客第一を実現する体制

-ベイビュー・アセット・マネジメントとは

八木健社長 ベイビュー・アセット・マネジメントは、私が大手証券会社を退職した後、1998年1月に設立した。運用内容を厳しく精査する機関投資家向けのビジネスに参入し、高度な運用力を鍛えてきた。

 当社の特徴の一つ目は、大手金融グループには属さず、ビジネスに自らコミットすることで、長期的かつ安定的な「経営の独立性」を確立していることだ。投資家の皆さまに、真の「顧客第一のサービス」を提供することができる。機関投資家を中心に1兆3,467億円(2025年9月末)の資金を受託しており、国内最大級の独立系運用会社だ。

 二つ目は、複数のブティックを傘下に擁する「マルチ・ブティック型」の運用会社であることだ。ブティックとは、専門店のことを指し、他社にはない差別化された運用戦略のみを取り扱っていることを特徴としている。我々は、大手運用会社のようなデパート(百貨店)ではない。株式、債券、そしてプライベート・アセットの分野でアクティブ運用に特化しており、我々にしか無い運用で強みを発揮している。

 ベイビュー・アセット・マネジメント自身は、日本株式をメインに運用している。海外株式・債券やプライベート・アセットは、米国等のトップクラスのブティックと独占契約を締結し、クオリティの高い商品を日本の投資家に提供している。

 それぞれのブティックは、当社が提供するプラットフォームの上で、得意とするスタイルや哲学を貫きながら運用している。芸能界に例えれば、芸能プロダクションが提供するステージの上で、一流のアーティスト(つまり、ファンドマネージャー)たちがそれぞれのパフォーマンスを発揮してお客さま(投資家)を楽しませているイメージだ。

 規律を重視しており、当初設定した運用額を超えれば新規の募集を停止する。また、「顔の見える運用」を実践しており、透明性の高い運用報告を行っている。

 当社の運用資産を顧客別に見ると、金融機関が約5割、年金基金が約4割、ファミリー・オフィスや学校法人等が約1割を占めている。公募投信は未だ3%程度だ(2025年9月末)。2025年4月には、独立系としては唯一、世界最大級の投資家であり、日本の公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)から外国株式のアクティブ運用を受託した。

 当社は創業以来、厳しい評価基準を持った機関投資家を対象に私募投信を提供し、いよいよ2025年4月に、プロに評価される優れた運用商品を個人投資家に届けるため公募投信市場に本格参入した。

◆画期的なプライベート・アセット商品

-個人向けに提供しているファンドは

八木健社長 個人投資家向け公募投信の第1弾は、グローバル・サプライチェーン・ファンド「賢者の設計」だ。個人投資家に低リスクで、預金や社債利回りを顕著に上回るリターンの提供を目指している。

 日本の家計資産の多くは預貯金に眠っているが、日本経済がインフレに転換したことで、このままではそうしたお金の実質的な価値は目減りしてしまう。「賢者の設計(為替ヘッジあり)」と同じ戦略を採用する私募投信の運用実績を見ると、設定来で年率4%以上のリターンをコスト控除後で確保している。過去6年間で運用損益がマイナスになった年はなく、安定したリターンを実現してきた。

◆優良な売掛債権を厳選=リスク管理を徹底

-ファンドの仕組みは

八木健社長 日本を始め先進国のグルーバル企業は、アジア圏の輸出企業から様々な商品を輸入している。アジア圏の輸出企業は、グローバル企業から代金を受け取るまでに1~6カ月を要するので、その間の資金調達が必要になる。当ファンドは、ファクタリング会社を介して、こうしたアジア圏の輸出企業から売掛債権を譲り受け、短期資金を提供している。

 2008年のリーマン・ショック以降、国際的な金融監督規制の強化により、銀行は中小企業向け融資を敬遠している。アジア圏の中小輸出企業にとって、当ファンドによる資金提供は、貴重な資金調達手段になっている。

-リスク管理の考え方は

八木健社長 このファンドは、アジア圏で最大級のファクタリング会社と提携しており、優良な売掛債権に投資することができる。売掛債権の支払い元は、世界的な格付け会社から「BBBプラス」以上の高格付けを取得している先進国のグローバル輸入企業に限定している。

 また、貿易取引のキャンセルや不良品が納入されるリスクを軽減させるため、検品完了後の案件に絞り込んでいる。さらに、入念な詐欺防止策や債権保全策によって取引の安全性を高めている。このほか、資源や生鮮食品を対象とする取引を除くことで、価格変動や商品劣化のリスクを抑制するなど様々なリスクへの対処を施している。

-購入・換金時の注意事項は

八木健社長 購入単位は100万円以上1円単位、換金単位は1万円以上1円単位になっている。また、購入や換金の申し込みは月に1回可能で、購入時は申込締切日から実際の投資開始まで約1カ月が必要になる。また、換金時は申込締切日から返金まで約2カ月半を要する。

◆「預金から投資へ」を推進

-ファンド名の由来は 

八木優太デジタル・マーケティング部 マネージャー このファンドは、貿易に関する仕組みを上手く利用してリターンを上げることを目指していることから、ファンド名を「賢者の設計」とした。

 このファンドは、月に一回だけ解約可能だが、そのことを理解した上で投資を決めてくださる投資家が数多くいらっしゃる。こうしたお客さまの購入資金は、主に銀行口座に眠っている預金だ。すぐに使う予定は無いが、預金に置いておくとインフレ環境下では目減りしてしまうので、どうしようかと検討されている。ファンドの仕組みを理解した上で、比較的大きな金額を投資される方も多い。

-個人投資家の知名度を高める方策は

八木優太氏 ベイビュー・アセット・マネジメントは、機関投資家に高く評価されているものの、個人投資家では知らない方が多い。まずは、広報宣伝活動や、メディア・インフルエンサーを通じて、個人投資家の皆さまに会社を知っていただくところからスタートしている。

 このファンドの購入単位は100万円以上1円単位なので、ほかの公募投信と比較して購入額がやや高額になる。インターネットを利用した直販方式なので、口座開設はオンラインで行っていただくが、その後の対応については、「One to One」と感じてもらえるような親密なコミュニケーションを工夫している。

 例えば、オフィスを見てみたいというお客さまには、ご訪問いただいてオフィスを案内し、商品内容を対面でご説明している。また、オンライン・セミナーを2週間に1度程度の頻度で開催している。商品を説明するセミナーだけでなく、最初から最後までお客さまからの質問に答え続けるQ&Aセミナーも開催しており、大変好評だ。

 このファンドの基準価額の推移を見ると、値動きが債券や株式と全く異なることから、高配当株や債券ファンドを保有しているお客さまが、分散投資の対象として、このファンドに資産の一部を置いていただくこともある。

◆「投資は長期で」ベイビューのファンを増やす

-今後の展開は

八木健社長 運用会社として当社の特徴は①独立系、②ブティック型に加えて、③イノベーション投資の3点だ。当社は創業以来28年間にわたり、イノベーションの聖地である米国シリコンバレーにコミットし、世界的なイノベーションを起こして新しい商品やサービスを提供する会社を見つけ投資するファンドを機関投資家に提供してきた。

 投資は基本的には長期だ。イノベーション投資であれば、極めて高いリターンを実現できる。個人投資家の皆さんにも長期投資の重要性をしっかり伝え、「賢者の設計」に次ぐ第2弾商品として、将来はこうした運用商品を個人投資家にも届けることでベイビュー・アセット・マネジメントのファンを増やしていきたい。

 

 

 

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