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金利抑制に日銀が力技―季節要因では3月上昇・4月下落

<2022年4月1日>

こんにちは、JFSメールマガジン担当の森本こずえです。
今日から新年度ですね。4月で異動になった先輩社員から、名古屋・大口屋の麩饅頭をもらいました。甘さ控えめで、もちもちとしていて美味しかったので、私も帰省などのお土産にしたいなと思いました。名古屋名物との新たな出会いになりました。
それでは本日の編集長コラムをどうぞ。

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金利抑制に日銀が力技―季節要因では3月上昇・4月下落

岸田文雄首相と会談後、記者団の取材に応じる日銀の黒田東彦総裁(中央)=3月30日午後、首相官邸岸田文雄首相と会談後、記者団の取材に応じる日銀の黒田東彦総裁(中央)=3月30日午後、首相官邸

 日銀は3月31日までの3日間、国債を0.25%の利回りで無制限に買い付ける連続指し値オペを実施しました。長期金利の上昇を力技で阻止する異例の措置で、日銀が市場の圧力にどこまで対抗できるか、10年物国債の利回りを0%から上下0.25%の範囲に収める現行の金融政策の行方と合わせ、市場参加者の関心を集めています。

 市場では一般的に3月は債券が売られて金利が上昇し、4月には買われて金利が低下すると言われています。3月の売りは年度末の決算対策、4月の買いは新年度のポートフォリオ構築という国内機関投資家の季節的な取引が背景にあるようです。

 そこで今回は債券相場の月別変動を調べてみました。用意したのは中長期の国債相場を反映し、流動性の高い債券先物です。米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げペース加速に対する懸念が世界的な金利変動の要因であることを踏まえ、FRBが第1次量的緩和(QE1)に乗り出し、世界の金利が動きはじめた2009年3月から今年3月まで157カ月の月足を検証しました。

 3月は債券先物が値下がり(先物が示す金利は上昇)する傾向が1年で最も強かったのですが、それでも2009年以降では値上がり4回、値下がり10回とさほど偏ってはいません。騰落率は平均でマイナス0.35%でした。4月は値上がり9回、値下がり4回です。平均騰落率はプラス0.14%とわずかでした。

 前月末比で上下1%を超えたのは値上がりと値下がりが各4回ずつあり、残り149カ月は1%以内の変動に収まっています。日銀の金融政策が債券相場の値動きをがっちりと押さえ込んできたことが分かります。

 上野泰也みずほ証券チーフマーケットエコノミストは「日銀が本気を出せば、理論上は国債をいくらでも買い続けることができる」と指摘しています。一方、固定相場制さながらに特定の水準に市場金利を縛り付けることに違和感を覚える市場参加者は少なくありません。「現行政策を維持すること自体が日銀の目的になり、日銀の日銀による日銀のための国債買いオペに陥ってはならない」(村山大地カイカ証券アナリスト)と懸念する言葉が印象的でした。米欧の中央銀行がインフレに対抗して金融緩和から引き締めへと方向転換する中、日本はインフレ、円安、金利上昇にどう対処すべきなのか、黒田日銀の悩みは深そうです。(伊藤幸二=JFSメールマガジン編集長)
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本日もメールマガジンをご覧いただき、ありがとうございました。今年度もどうぞよろしくお願いします。 森本

 

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