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コロナより怖い 「デジタル」を襲うウイルス

<2021年5月28日>

こんにちは。JFSメールマガジン担当の春原桃子です。
今週は皆既月食の話題で盛り上がりました。東京はあいにく曇り空で、私もしばらく粘ってみたものの結局見られませんでした。スーパームーンでの皆既月食が次に日本で見られるのは12年後だそうです。「12年後・・・」と上司が遠い目をしていました。それでは、今週の編集長コラムをどうぞ。

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コロナより怖い 「デジタル」を襲うウイルス

AFP時事
AFP時事

 新型コロナの緊急事態宣言から脱却できない状態が長期化し、世の中には無力感が漂います。しかし、イスラエルの歴史学者、ユヴァル・ノア・ハラリ氏は、今年3月日本経済新聞への寄稿で、今回のコロナ禍に際して「人間は決して無力ではないことが示された」と強調していました。スペイン風邪やペストなど過去に起きた感染症の世界的流行に比べると、バイオテクノロジーやIT技術のおかげで「もはや人の手に負えない自然の脅威ではなく、科学で手なずけられる試練になった」と述べています。

 確かに、新型ウイルスのゲノム配列は即座に解析され、製薬企業は驚くべき早さでワクチンを開発。かつては感染症の原因解明もできなかったことを思うと、格段の進歩です。オフィスや学校はインターネットを利用することで、ロックダウン下でも機能停止を免れました。農業や船舶輸送の分野でも、最新技術を駆使して極めて少ない人数で対応できる態勢になっているため、それほど大きな影響は出ていません。

 ハラリ氏が「次の危機」の筆頭候補に挙げるのは、デジタルインフラへの攻撃です。それを裏付けるように、米国最大級の石油パイプラインを運営する企業、コロニアル・パイプラインがサイバー攻撃を受ける事件がありました。同社の設備は操業停止に追い込まれ、米国内のガソリンスタンドには「パニック買い」の長い車列ができ、在庫が枯渇するところもありました。

 現代社会は、デジタルインフラに支障が生じると何もできない状況に陥ります。サイバー攻撃の対象が軍事施設や政府機関、電力などのインフラに及ぶ可能性もあり、インターネット基盤が麻痺する事態が引き起こされるかもしれません。コンピューターを狙ったウイルスの大流行は、想像するだけでぞっとします。

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今週も編集長コラムをご覧いただきありがとうございました。皆様、素敵な週末をお過ごしください。 春原(すのはら)

 

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