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渋沢栄一と五代友厚、今の市場を見て何を思う?

<2021年2月12日>

こんにちは。JFSメールマガジン担当の春原桃子です。
東京も花粉シーズンに突入したそうです。私は目が痒くなったり涙が止まらなくなることが多いのですが、今年はまだ大丈夫です。とはいえ備えは必要なので、花粉症対策グッズを探しに行こうと思います。それでは今週の編集長コラムをどうぞ。

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渋沢栄一と五代友厚、今の市場を見て何を思う?

渋沢栄一
渋沢栄一

 2月第1週に最終回を迎えるという異例の放送スケジュールとなったNHKの大河ドラマ。コロナの影響の大きさを物語っているようです。この週末から「日本の資本主義の父」と呼ばれる渋沢栄一をモデルにした「青天を衝け」が始まります。兜町と縁の深い渋沢の生涯から、改めて資本市場について考えてみるのもいいかもしれません。

 渋沢が設立にかかわった東証の前身、東京株式取引所で売買が始まるのは1878年、明治11年のこと。当初は株式の取引は行われず、維新後に旧武士階級に与えられた秩禄公債などが売買されたそうです。

 同じ年に大阪株式取引所での取引もスタートします。こちらは薩摩藩出身の実業家、五代友厚が中心的な役目を担いました。日本経済の勃興期、「東の渋沢、西の五代」と言われた二人。幕末の動乱を駆け抜け、ヨーロッパの先進的な経済の仕組みを見聞する経験をしたことも共通しています。

 渋沢は「論語と算盤」で知られるように、企業の公益性と経済合理性の両立を重視しました。ベンチャー企業家の先駆けである渋沢や五代が今の市場の状況を見たら、どんな感想を抱くのでしょうか。

 情報通信技術の発達でマーケットは大きく変わりました。スマホの画面をタッチするだけで驚くほど簡単に取引を行うことができます。先日のゲームストップ株のように短期売買に翻弄されるのもマーケットであり、多くの人から資金を集めて新たな事業を進める環境を提供することも市場の大事な役目です。投資家の欲望や恐怖、起業家の夢、数学に基づくアルゴリズム取引-さまざまな要素をのみ込みながら、市場は日々動き続けます。 

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編集長コラムをご覧いただきありがとうございました。来週もどうぞよろしくお願いいたします。 春原(すのはら)

 

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