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〔自民新総裁反響〕菅新総裁、株式市場にポジティブ=三木証券・原口氏

2020年09月14日 15時36分

自民党の両院議員総会で新総裁に選出され、あいさつを終えて手を振る菅義偉官房長官=14日午後、東京都港区
自民党の両院議員総会で新総裁に選出され、あいさつを終えて手を振る菅義偉官房長官=14日午後、東京都港区

 原口裕之・三木証券投資情報部課長代理=自民党の新総裁に菅義偉官房長官が決まったが、株式市場にとってはポジティブと言える。マーケットに好意的だった安倍晋三首相の経済政策「アベノミクス」が継承される。その上、官房長官として安倍政権を支え、実務にたけた面も安定感につながり、株式市場では高く評価されるだろう。

 携帯電話料金の値下げに意欲を示しているため、一部業界には向かい風となり、それに伴い株価が下落する業種もあるだろう。しかし、デジタル庁の創設など産業構造改革にも前向きで、日本経済や株式市場全体として考えればプラス面が大きい。また、官房長官として実績があるだけに、日本の残された大きな課題となっている縦割り行政の打破や構造改革の断行を期待したい。

 市場が今後注目することになるのは衆院解散・総選挙の時期になる。早期解散ということになれば、一段の景気刺激策の策定や長期政権実現が期待されやすくなり、日経平均株価は年初来高値(2万4083円51銭)を更新する可能性もありそうだ。(了)

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