十倉経団連会長、ホンダ・日産の統合協議「大いに歓迎」
2024年12月23日 17時31分
時事
経団連の十倉雅和会長は23日の定例記者会見で、ホンダ<7267>と日産自動車<7201>が経営統合に向けた協議を進めていることについて、「大いに歓迎すべきことだと思う。話し合いが順調に進むことを期待している」と述べ、高く評価した。
十倉氏は、自動車産業が「日本の経済を引っ張る一大産業クラスターで、まさに基幹産業だ」と強調。「各社の強みを生かした活発な連携や業界再編が起きれば、技術革新や国際競争力の強化が効率的に進むと思う」と語った。
2025年度税制改正大綱に、所得税が課される年収「103万円の壁」の123万円への引き上げが明記されたことには「問題の本質を突いたことは立派だ」として、働き控えなどの解消につながる可能性があると評価。一方で、178万円への引き上げを目指し協議が続くことに対しては「やれば7兆円とも8兆円ともいう税収減が起きる。財政、税、社会保障の三つを含め全体的に考えなければいけない」と指摘した。(了)
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