第3回バロンズ・ダイジェスト杯、1位は第1回入賞の森本氏
2023年10月12日 12時00分
四半期末のダウ工業株30種平均を予想する「バロンズ・ダイジェスト杯」は9月末分で第3回を数え、今回も多数の応募を頂きました。ダウの9月末終値は33507.50と、6月末終値を900.10ドル(2.6%)下回りました。7月はインフレが沈静化したとの見方から1151.93ドル高と好調でしたが、その後は金利の高止まりに対する懸念から9月に1214.41ドル安と急落するなど、金利予想が揺れるたびにダウも振り回されました。応募者の予想値はばらつきが大きく、難易度の高い相場でした。入賞者は次の3人の方です。
9月末ダウ終値 33507ドル
1位 森本良輔さん予想 33800ドル
2位 アッポーペンさん予想 33950ドル
3位 Hiroshi Aさん予想 34289ドル
1位の森本良輔さんは、第1回の3位入賞に続く快挙です。森本さん予想値は9月末ダウ比0.87%高でした。森本さんは今回、「9月初旬から下旬にかけて下がる」と予想。実際に、9月のダウは月間で1214.41ドル安と下げ足を速めました。
森本さんに予想してもらった12月末ダウは34500ドルと、10月6日終値33407ドルを少し上回ります。大勢では「金利動向が見えにくい中でも、全体的にはアノマリー通り秋から年末にかけて数字は上向く」との見立てです。第3四半期業績が上向いて秋口に高値に向かい、年末にかけて少し上げ幅を縮める展開を予想しています。
2位のアッポーペンさんも、森本さん予想に近い数字でした。
3位のHiroshi Aさんは「好業績とインフレによる綱引きから脱しきれず、ボックス下限レンジ付近」という値動きを想定し、9月末ダウを予想しました。
Hiroshi Aさんは25年前に投資を始め、米国株・投信の投資歴は20年。リーマンショックなど数々の危機を乗り越えた知見に学ばせてもらおうと、来年6月末のダウについてうかがいました。半年以上1年未満の微妙なタイムスパンです。
Hiroshi Aさんの予想は36600ドル。インフレ低下、高金利下でのハイテク企業の好業績維持に加え、MMFからの資金流入が見込まれることなどが理由です。
Hiroshi Aさんによると、2025年のS&P500は1株利益を270ドル程度、PERを金利の高止まりを考慮して17.5倍とすると、9.6%高。これを10月6日ダウに当てはめて36600ドルです。
今回の応募者の中には、「バロンズ・ダイジェスト」会員登録をしていないため入賞者選定の対象から漏れた方がいます。
次回からは会員登録をお忘れないようお願いします。
今後とも「バロンズ・ダイジェスト」をよろしくお願いします。