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第2回バロンズ・ダイジェスト杯、1位AT氏「今年は堅調、下落しても一時的」

2023年07月07日 16時30分

バロンズ・ダイジェスト杯

6月末のダウ工業株30種平均を予想する「第2回バロンズ・ダイジェスト杯」に今回も多数の応募を頂きました。4~6月の米国株はインフレ沈静化への期待と景気悪化懸念の間で揺れ動きました。5月は1189ドル安と大幅に下落したかと思うと、6月は1499ドル高と急伸するなど方向感の定まらない相場でしたが、次の3人の方が入賞しました。

6月30日ダウ終値   3万4407ドル
1位 AT さん予想   3万4500ドル
2位 chataro papa さん予想 3万4283ドル
3位 Dude Dudet さん予想 3万4645ドル

1位のATさん予想は6月末ダウ終値との差がわずか0.27%。4~6月は価格変動率(前日比)が全62営業日の平均で0.53%だったので、かなりの高精度です。
ATさんは10年前に始めた日本株インデックスファンドを出発点に米国株インデックスファンドも投資先に加え、今では日米の個別株にも投資しているそうです。
今回は「現在の金融・財政政策はまだしばらく続き、需要増から経済が正常に戻っていき、株価を押し上げる」との大局観に基づいて6月末のダウを予想しました。

米国株の先行きについて尋ねたところ、「3万4000~3万5000ドルのレンジで推移する」との回答でした。7月に追加利上げが実施されて株価が一時的に下落しても、2024年の大統領選挙を前に積極的な景気対策が予想されるため、「少なくとも今年は株価は堅調に推移し、大きく下落することはないと考えた」との見解を頂きました。7~9月以降はインフレや景気減速以外に「政治」が株価材料として重みを増しそうです。

2位のchataro
papaさんは投資歴20年のベテランです。4~6月はレンジ相場を想定していました。9月末ダウは3万5200ドルとの予想です。「主要国の利上げが終盤入りする中、深いリセッション懸念の後退、年後半の企業業績の底打ち期待などを背景に年初からのグロース株反発が物色の広がりを見せつつ、株式指数も上昇する」とみています。この間にインフレ再燃などによる紆余曲折がありながらも「強気相場は継続」というわけです。

3位のDude Dudetさんは金利上昇が終わるとの予想でした。

今回の応募者の中には、「バロンズ・ダイジェスト」会員登録をしていないため、入賞者選定の対象から漏れた方がいます。
次回からは会員登録をお忘れないようお願いします。

今後とも「バロンズ・ダイジェスト」をよろしくお願いします。

 

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