事業計画、AIで策定 経済記事から1年先まで月次予測―ゼノデータ・ラボ
2022年11月17日 11時30分
フィンテック企業のゼノデータ・ラボ(東京)は、同社が展開する人工知能(AI)による経済予測システム「xenoBrain(ゼノブレイン)」で、顧客が販売数などのデータを用意すれば、その1年先までの月次推移を予測するサービスを開始した。2000万本の経済ニュースを学習したAIが3万種類の統計を解析して予測する。企業の中期経営計画や事業計画の策定での活用を想定している。
これまでゼノブレインでは、経済指標や業界統計の予測ができたが、今回、企業の個別業績に関わる指標データも扱えるようになった。製品の販売数や契約数のほか、自社で保有する原材料価格の市況動向なども予測できる。月次推移などの予測には過去10年分のデータが必要。経済ニュースについて、ゼノデータ・ラボは約160の国内経済専門メディアから1日3000本以上の配信を受けている。
企業は事業計画を策定する際、市場環境や製品需要、原材料価格の動向を分析している。高度な知識が求められ、データ解析にも時間を要する作業だが、今回のサービスを利用すれば、AIが計画策定に必要な予測値を迅速に算出してくれる。
ゼノデータ・ラボでは、製造業を中心に企業の規模を問わず、幅広い利用があると見込んでいる。年間契約のゼノブレインの付加サービスで、価格は1指標の予測が月額1万1000円。10指標から利用可能。 (了)
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