黒田日銀総裁、地域経済へ貢献要求=統合支援で地銀に
2020年11月18日 16時44分
日本銀行の黒田東彦総裁=5日
黒田東彦日銀総裁は18日の衆院財務金融委員会で、地方銀行などが日銀に預ける「当座預金」に金利を上乗せして経営統合を支援する日銀の新たな政策について「将来にわたり地域経済を支えるため(地銀などの)経営基盤を強化する」と強調した。その上で、新型コロナウイルスの影響を受ける企業の資金繰りを支えるため「地域経済の持続的発展に貢献」するよう地銀などに要求した。
日銀は地銀などの経営統合支援策を10日決定した。黒田総裁は新制度を活用する地銀などに対し、地域経済への貢献策を盛り込んだ経営方針を提出するよう求めた。
一方、日銀の従来のマイナス金利政策が地銀の収益力を弱めたとの指摘を踏まえ、「今後とも経済、物価、金融の動向に合わせ、必要な(政策)調整は行いたい」と述べた。(了)
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