SBI北尾社長:地銀連合構想「菅首相が評価」=出資10行にめど
2020年10月28日 20時10分
SBIホールディングス<8473>の北尾吉孝社長は28日、今月5日に菅義偉首相と朝食を共にした際、地方銀行に出資して収益底上げを図る同社の「地銀連合構想」について、「『いいじゃないですか』と言われた」と評価されたことを明らかにした。同構想には最大10行の参加を見込むが、北尾氏は「大体めどが付いている」と話した。同日の決算説明会で語った。
菅首相は地銀について、自民党総裁選前に「数が多過ぎる」と発言し、地銀の統合・合併を後押しする考えを示している。北尾氏は「(統合・合併しても経営の)質的変化が伴わなければ、(延命するだけの)時間稼ぎ」と指摘。地銀が自ら経営改革に取り組むことが重要との認識を示した。
同構想をめぐっては、東和銀行<8558>が23日、5行目となる参加を表明。新型コロナウイルスに苦しむ企業に資本支援する共同ファンドを両社で立ち上げることも決めた。会見に同席した川島克哉副社長は「(中小企業を支援する)本来の考え方に近いことができた」と評価、他行にも広げる考えを示した。(了)
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