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新型コロナ再拡大で米欧同時株安=米大統領選の不透明感も拍車

2020年10月29日 10時48分

AFP時事
AFP時事

 【ニューヨーク時事】28日の米欧金融市場では、新型コロナウイルスの感染再拡大を受け、同時株安の展開となった。欧州では経済活動を再規制する動きが広がり、景気回復ペースが鈍化するとの懸念が増大。米大統領選を控えた政治的不透明感も、株安に拍車を掛けた。

 国際通貨基金(IMF)は今月中旬、7~9月の景気回復を踏まえ、欧州と米国の今年の経済成長率を上方修正した。ただ、欧州では新型コロナ感染が急拡大。フランス、ドイツが外出禁止などの規制強化へと動き、「10~12月の欧州成長率見通しは、下方修正される」(オランダ金融大手ING)との見方が広がっている。

 米国では、現段階で全国的な経済活動規制の動きはない。しかし、独アリアンツの主任経済顧問のエラリアン氏は、米メディアに「科学的にみれば、(感染が再拡大した)欧州と同じ経路をたどることになる」と指摘。経済活動を優先するか、感染抑制策か「政治判断」を迫られると語った。

 米国では過去1週間の新規感染者数が1日当たり7万人超と過去最多。大統領選を目前にした与野党対立で追加経済対策が先送りされる中、景気腰折れへの懸念は強まっている。(了)

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