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米大統領選

用語説明
2020年10月20日 09時00分
米大統領選を争う現職のトランプ大統領(右)と民主党候補のバイデン前副大統領(AFP=時事)
米大統領選を争う現職のトランプ大統領(右)と民主党候補のバイデン前副大統領(AFP=時事)

 米国の大統領選挙は、各州と首都ワシントンに配分された計538の選挙人の過半数(270人)を獲得した候補が勝者となる。ほとんどの州が、1票でも多く得た候補が選挙人を「総取り」する方式を採用しており、激戦州を制するかどうかが命運を分ける。

 2020年の選挙は、共和党のトランプ大統領に民主党のバイデン前副大統領が挑む構図。事前の世論調査ではバイデン氏リードと伝えられが、実際には大接戦に。最終的に、ペンシルベニアやミシガン、ジョージアなどの激戦州で勝利したバイデン氏が第46代大統領に決まった。得票数はバイデン氏が約8100万票、トランプ氏は約7400万票。トランプ氏は大規模な不正が行われたとして法廷闘争を展開したが、ほとんどが敗訴か撤回に追い込まれた。

 2021年1月7日、上下両院の合同会議は、大統領選の集計結果の確認を行い、バイデン氏の勝利が最終確定した。バイデン氏が獲得した選挙人は306人、トランプ氏は232人だった。敗北受け入れを拒むトランプ大統領の支持者らは議事堂に乱入し、4人が死亡。審議が一時中断する異例の状況下での勝利確定となった。ウォール街で人気の投資情報「バロンズ・ダイジェスト」には、バイデン政権誕生による市場への影響を分析する記事が多数掲載されている。