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〔私の相場観〕大統領選控え様子見=広田証券・樫田氏

2020年10月21日 10時47分

AFP時事
AFP時事

 樫田充幸・広田証券常務=米大統領選を控え売り買いの材料が少なく、様子見となっている。企業業績も芳しくなく、上値を追うのは難しい。これまでのような上昇相場はイメージしづらくなっている。日経225平均は大統領選次第で、いったん2万3000円を割り込むこともあり得る。欧米で新型コロナウイルスの感染が再拡大する傾向にあり、インフルエンザの季節到来とともに国内でも感染が広がれば2万円近辺まで下がる可能性も考えられる。

 欧米に比べ、日本の株が出遅れているとの見方もあったが、日経500平均は先月末に最高値を更新した。日本株にこれ以上伸びしろがあるとも限らず、225平均だけに注目すると相場を見誤るかもしれない。

 相場は大統領選の勝敗についてまだイーブンの見方をしている。ただ民主党のバイデン前副大統領は、法人税引き上げにかじを切るとも言われており、当選すれば株価にはネガティブ。選挙結果が拮抗(きっこう)し法廷闘争など長期化の懸念が高まると、投資家のキャッシュへの置き換えが進み、相場が早い段階で下がることも考えられる。(了)

〔私の相場観〕について
証券会社や運用会社、投資調査会社などに所属する市場関係者の株式市場見通しを紹介する記事です。時事通信の株式担当記者が取材し、記事を執筆。毎日配信しています。
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