東京市場サマリー（１６日）

2020年09月16日 17時45分

衆院本会議で第９９代内閣総理大臣に指名された自民党の菅義偉総裁（右から３人目）＝１６日午後、国会内

　【東京株式】小反発＝押し目買いやや優勢

　日経平均株価は前日比２０円６４銭高の２万３４７５円５３銭、東証株価指数（ＴＯＰＩＸ）は３．５１ポイント高の１６４４．３５と、ともに小反発した。米連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）の結果発表を控えて取引が細る中、押し目買いがやや優勢だった。第１部は６２％の銘柄が値上がりし、値下がりは３４％。出来高は１１億６８８６万株、売買代金は２兆１３９８億円。

　【東京外為】ドル、１０５円台前半＝ＦＯＭＣ前で「取引しづらい」

　東京外国為替市場のドルの対円相場は、日本時間１７日未明に結果が公表される米連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）を前にしたポジション調整の動きにとどまり、１ドル＝１０５円台前半を軸とした狭い値幅で推移した。午後５時現在は、１０５円２４～２８銭と前日（午後５時、１０５円７４～７８銭）比５０銭のドル安・円高。ユーロは終盤、対円は小幅高、対ドルは強含み。午後５時現在、１ユーロ＝１２４円８３～８４銭（前日午後５時、１２５円６１～６４銭）、対ドルは１ユーロ＝１．１８６１～１８６１ドル（同１．１８８０～１８８１ドル）。

　【東京債券】先物、小動き＝長期金利は０．０１５％

　債券先物は小動き。長期国債先物の中心限月２０２０年１２月物は前日比０１銭安の１５１円９９銭で取引終了。長期金利の指標となる新発１０年物国債３５９回債利回りは変わらずの０．０１５％となっている。

　【短期金融市場】無担保コール翌日物速報値、マイナス０．０５６％

　日銀が公表した短期金融市場での無担保コール翌日物の速報値は、加重平均がマイナス０．０５６％（前営業日確報値マイナス０．０５２％）、最高レートは０．００１％（同０．００１％）、最低レートはマイナス０．０８７％（同マイナス０．０８０％）だった。

　【東京原油】ＷＴＩ高受け急反発

　東京商品取引所のドバイ原油先物相場は急反発。中心限月２０２１年２月先ぎりの終値は、前日比１０００円高の２万８１８０円。日中立ち会いは、１５日のニューヨーク原油（ＷＴＩ）先物相場がハリケーンへの警戒で上昇したことを受けて高寄りした。その後もＷＴＩが一段高となったのを眺めて水準を切り上げ、この日の高値水準で終了した。

　【ＪＰＸ金】ＮＹ安と円高受け反落

　大阪取引所の金先物相場は反落。２０２１年８月先ぎりの清算値は、前日比４４円安の６６４６円。日中立ち会いは、ニューヨーク金先物相場が前日の取引終了時点の水準を下回ったことや円相場の上昇を眺め、売り先行で始まった。序盤の売りが一巡した後、ＮＹ相場が持ち直したのを受け、午後にかけては下げ幅を縮小した。

　【経済統計】
◆８月の輸出、１４．８％減＝コロナ影響続く―対中は２カ月連続増・財務省
◆８月の実質輸出、前月比６．５％上昇＝輸入は２．０％低下―日銀
◆８月の英消費者物価、０．２％上昇＝４年９カ月ぶりの低水準に減速

　【要人発言】
◆鈴木日証協会長：菅政権が掲げるデジタル化、日本のためにぜひ進めてほしい
◆田中ゆうちょ銀副社長：広く預金者にご迷惑かけ、深くおわびする＝不正出金で

　【ニュースから】
◆菅氏を第９９代首相に指名。首相交代は７年９カ月ぶり。組閣に着手、新内閣が発足へ
◆インド、感染者５００万人超え＝政権、貧困層死亡で責任逃れ（了）

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