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トランプ米政権は「ポジティブなインパクト」=暗号資産最大手バイナンスCEO

2025年03月04日 17時25分

インタビューに応じるバイナンスのリチャード・テンCEO(3月4日、東京都)インタビューに応じるバイナンスのリチャード・テンCEO(3月4日、東京都)

 暗号資産(仮想通貨)取引最大手バイナンスのリチャード・テン最高経営責任者(CEO)は4日、都内で時事通信社の取材に応じ、米国でのトランプ政権誕生について「推進派の人物が政権に就いていることは、業界にとってポジティブなインパクト。暗号資産のイノベーションに追い風だ」と評価した。

 テン氏は、荒い値動きが続いている暗号資産の相場環境について、「他の資産クラスと同様に、金利や米国の関税問題など、短期的にはマクロ経済の影響を受けている」と分析する。ただ、暗号資産は早いペースで浸透するとみられており、「この動きは構造的なものではなく、一時的。長期的にはとても強気だ」と語った。

 また、2025年には「価値が法定通貨とペッグした『ステーブルコイン』や、暗号資産による低コストで迅速な決済や送金が広がる」との見方を示した。

 バイナンスは、暗号資産交換業者バイナンスジャパン(東京、千野剛司社長)を通じて日本でのサービスを展開している。テン氏は、世界に先行して整備された日本の暗号資産規制を評価した上で、「(日本では)投資家により多くの投資商品を提供し、企業との事業連携も進めたい。日本市場は世界有数の暗号資産のハブ(中心)と位置付けられるとみており、先行きを楽観している」と述べた。(了)

 

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