積水化学、シャープ堺工場の一部取得=次世代太陽電池量産へ
2024年12月26日 12時06分
積水化学工業大阪本社(大阪市北区)
積水化学工業<4204>は26日、シャープ<6753>の大阪・堺工場(堺市)跡地の一部建物などを取得すると発表した。補助金を含めて総額約900億円を投じ、次世代技術として注目される「ペロブスカイト太陽電池」の生産拠点とする。
ペロブスカイト太陽電池は、従来の太陽電池と比べ薄くて軽く、折り曲げられるのが特長。積水化学は量産化に向け、シャープ堺工場でかつて太陽電池を生産していた部分を活用する。2027年4月に100メガワット程度の生産能力を持つ工場として稼働を目指す
シャープによると、売却額は250億円で、26年3月期に約107億円の特別利益を計上する。同社は業績悪化などを受け、大型液晶パネルの生産拠点だった堺工場の稼働を今年8月に停止。今月20日には、跡地の一部をソフトバンク<9434>に約1000億円で売却することも発表していた。(了)
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