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カナダ首相、退陣の瀬戸際=「トランプ関税」が引き金

2024年12月23日 07時15分

AFP時事AFP時事

 【ニューヨーク時事】カナダで少数与党の自由党を率いるトルドー首相(52)が退陣の瀬戸際に追い込まれている。トランプ次期米大統領による高関税の「脅し」が引き金となり、側近の閣僚が辞任。勢いを増した野党は来月再開する議会で不信任案を提出する意向で、可決される公算が大きくなっている。

 「この数週間、あなたと私はカナダが進むべき最善の道について対立してきた」。2015年のトルドー政権発足後、一貫して同氏を支えてきたフリーランド副首相兼財務相は16日、SNSでトルドー氏宛ての「絶縁状」を公開し、電撃辞任を発表した。

 きっかけは、トランプ氏がカナダからの輸入品に25%の高関税を課すと表明したことだった。フリーランド氏は「関税戦争に備えて資金を温存する必要がある」として、トルドー氏が最近打ち出した支持率向上のための減税策などに反対。対してトルドー氏はトランプ氏との先月の会談にフリーランド氏を同行させず、今月13日には財務相を辞めるよう要求。代わりに事実上降格となるポストを打診したため、抗議の辞任を招いた。

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