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山道JPXCEO:日本の投資家への透明性確保を=セブン買収

2024年10月17日 17時02分

日本取引所グループ(JPX)の山道裕己最高経営責任者(CEO)=2024年1月日本取引所グループ(JPX)の山道裕己最高経営責任者(CEO)=2024年1月

 日本取引所グループ(JPX)<8697>の山道裕己最高経営責任者(CEO)は17日、カナダのコンビニエンスストア大手からセブン&アイ・ホールディングス<3382>が受けている買収提案に関し、「日本の投資家に対する透明性を確保しないといけない」と述べた。日本外国特派員協会主催の会見に出席し、質疑で回答した。

 同氏は、初回の買収提案に関するセブン側の開示を挙げ、「人々が何が起きているのかよく理解できる」と評価。また、外資出資に関する外為法規制や開かれた日本市場について紹介、「市場運営者としては、日本のルールに従う限りどなたも歓迎する」と話した。

 また、東証の取引時間が11月5日に午後3時半までと現在より30分延長することに伴い、上場企業の適時開示時刻が繰り下げになることに懸念を表明。「延長後も速やかな開示を呼びかけていきたい」として、継続的に取り組む考えを示した。

 一方、石破茂首相が自民党総裁選中に言及した金融所得課税に関しても質疑が行われた。山道氏は、石破氏が岸田前政権が掲げた資産運用立国の取り組みを継承するとしたことや、国会で金融所得課税について現時点で検討しない表明したことを引き合いに、「(市場が首相に対して)負の影響を抱くとは思わない」との見方を示した。(了)

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