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日銀、年内の追加利上げはあるか=総裁会見を時事解説委員がチャット解説

2024年09月18日 14時50分

時事

 日銀の植田和男総裁は20日午後3時30分、金融政策決定会合を終え、記者会見を行います。日銀はYouTubeの公式チャンネルで記者会見のライブ動画を配信する予定です。時事通信社では、日銀公式チャンネルの総裁会見動画の配信に合わせ、日銀ウオッチャーの窪園博俊解説委員らがチャット形式でコメントを入れるショート解説を行います。

 日銀は、7月31日の決定会合で利上げを決定。政策金利である短期金利(無担保コール翌日物レート)の誘導目標を「0~0.1%程度」から「0.25%程度」に引き上げました。植田日銀総裁が会合後の会見で一層の利上げに前向きな姿勢を示したことから、為替市場では円が急騰。直後の米雇用統計ショックもあり、8月5日には日経平均株価が過去最大の下げ幅を記録するなど、市場が大荒れとなりました。

 今回の決定会合では、ドル安・円高の進展により物価上昇リスクが7月末段階よりも緩和されたことなどから、日銀は現在の金融政策を維持するとの見方が市場の大勢です。一方で、植田総裁や複数の日銀審議委員は、経済・物価が見通し通りに推移する確度が高まれば徐々に金利を引き上げていくとの考えを述べています。市場では年内の追加利上げがあるかどうかで見方が分かれており、植田総裁の会見での発言が注目されます。

 8月上旬の市場の乱高下を受けて、内田副総裁は「市場が不安定な状況で利上げをすることはない。当面、現在の水準で金融緩和をしっかりと続ける必要がある」と述べ、市場の安定化に配慮する姿勢を示しました。前回の決定会合以降、ドル円相場は10円前後円高方向に動いており、株価も神経質な動きが続いています。植田総裁が「市場との対話」をどのように進めていくかも、会見のポイントの一つです。

 チャット形式の解説は20日午後3時30分から次のWebサイトで行いますので、ご覧ください。

https://financial.jiji.com/seminar/boj_live/20240920
(了)

 

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