宮崎コシヒカリ、今年は安く=20年新米商戦始まる
2020年08月05日 16時09分
2020年産の新米商戦が本格的に始まった。他県産に先駈け、店頭に並んだ宮崎県産コシヒカリの小売価格は前年より安め。梅雨が長引き、刈り入れが滞ったため、販売開始は例年より1週間ほど遅れたが、「品質は良い」(JA宮崎経済連)という。
首都圏で食品スーパーを展開するいなげや<8182>の花小金井駅前店(東京都小平市)では5日、特売品で前年より100円安い1780円(消費税抜き、5キロ入り)と、19年産の大半の銘柄よりも安値で販売された。価格の低さに加え、新型コロナウイルスの影響で在宅勤務が増えていることもあって、「売れ行きは好調」という。
春以降は、コロナ禍で外食が敬遠され、業務用米を中心に在庫は高水準にある。需給が緩和傾向にあることから、大手卸は「新米は秋に向けて値下がりしそう」とみている。(了)