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米大手銀行の純金利収入、コロナ前を下回る=低金利環境が収益力圧迫

2020年07月21日 10時45分

AFP時事
AFP時事

 【ニューヨーク・ロイター時事】米大手銀行の純金利収入が、新型コロナウイルス感染拡大前の水準を大幅に下回っている。2020年4~6月期の大手4行の純金利収入は、前年同期比10%(約50億ドル)減となった。

 米連邦準備制度理事会(FRB)は3月、感染拡大による景気の落ち込みを受けて事実上のゼロ金利復活を決めた。貸付金利と債券利回りの低下に伴い、銀行預金の収益性は低迷している。

 JPモルガン・チェースの預金の純金利スプレッドは4~6月期に1.52%と、FRBの政策金利が2.25%だった前年同期の2.60%から縮小した。また、預金残高が国内首位のバンク・オブ・アメリカは、純金利収入が前年同期の22億ドルから7億8500万ドルに落ち込んだことを公表。ドノフリオ最高財務責任者(CFO)は「低金利環境で預金業務の収益性が低下し、痛手になっている」と述べた。

 感染拡大を受けて銀行の新規預金額は膨らんだものの、銀行は個人や法人の預け入れが短期にとどまる可能性を警戒して運用に消極的だった。バンカメのモイニハン最高経営責任者(CEO)は、銀行経営陣が感染状況をより深く理解し、預金が引き出されないか見極めれば、一部を利回りが高い債券に移して運用するだろうとの見方を示した。

 ビオラ・リスク・アドバイザーズのアナリスト、デビッド・ヘンドラー氏は、資金需要の軟調や与信リスクを考慮すると貸出残高が伸びる可能性は高くないと分析し、「(銀行の)利ざやは圧迫されており、取ることができる手段はあまり多くない」と指摘した。(了)

 

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