第10回バロンズ・ダイジェスト杯、rockwall 2013 さんが連覇
2025年07月31日 16時30分

四半期末のダウ工業株30種平均の終値を予想する「バロンズ・ダイジェスト杯」は6月末で第10回となりました。今回も投資初心者からマーケットで活躍するプロまで多数の方から応募を賜りました。ありがとうございます。
ダウの6月末終値は44094.77。3月末終値を2093.01ドル(4.98%)上回りました。ダウはその後も上昇基調を保ち、7月23日には史上初の45000台に乗せました。S&P500指数やナスダック総合指数も7月に史上最高値を更新し、米国株の快進撃が続いています。
日本では、S&P500連動型投信などで含み益を膨らませたのに続いて、個別銘柄の運用も始める投資家が増えています。アップル(AAPL)、エヌビディア(NVDA)やテスラ(TSLA)などマグニフィセント・セブン(素晴らしい7銘柄)に加え、パランティア・テクノロジーズ(PLTR)、ソーファイテクノロジーズ(SOFI)、コインベース(COIN)などが人気だそうです。
入賞者は次の3人の方です。予想値と実際の株価との差とともに紹介します(予想値が同じ場合、応募日時が古い方を上位入賞とし、複数の回答をお寄せ頂いた場合は日付が新しいものを判定に使いました)。
◇6月末ダウ終値 44094ドル(小数点以下切り捨てで判定)
・1位 ギフトカード2万円贈呈
rockwall 2013 さん 44000 (6月末比94ドル安)
・2位 ギフトカード1万円贈呈
村石 充さん 43980 (6月末比114ドル安)
・3位 ギフトカード5千円贈呈
青柳 浩さん 43800 (6月末比294ドル安)
1位のrockwall 2013 さんは「バロンズ・ダイジェスト杯」初の連続優勝です。今回はトランプ大統領が世界を相手に仕掛けた関税戦争の渦中で6月末の締切を迎えました。応募の大半は控えめな株価でしたが、rockwall 2013 さんは予想の理由を「景気後退リスクが和らいだため」としました。実際に7月30日発表の米国4-6月期GDPは年率換算で前期比3.0%増と前四半期のマイナス成長からプラスに転じ、市場予想(2.4%増)を上回りました。
2位は村石 充さん。1位との差はわずか20ドルでした。村石 充さんは「独自のタイムサイクル分析とフィボナッチターゲットを組み合わせて分析」したという本格的なテクニカル分析派です。
3位の青柳浩さんは「急落したことで悪材料に打たれ強くなった相場は悪材料が出る度に下値を切り上げてきている」と指摘しました。下落局面を冷静に観察することの大切さを改めて確認した次第です。
「バロンズ・ダイジェスト」については、今回も「毎週ニュースが投資の参考になっている」「日本株投資をメインでやっているが米国経済や各金融指標の値動きを知るために購読している」などの声を頂きました。「バロンズ・ダイジェスト」スタッフ一同、身が引き締まる思いです。この場を借りてお礼を申し上げるとともに、今後とも「バロンズ・ダイジェスト」をよろしくお願いします。