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米国株「荒れ相場」の歩き方…弱気相場長期化にも勝機あり?

2022年06月17日 15時40分

EPA=時事EPA=時事

 16日の米ダウ工業株30種平均は米連邦準備制度理事会(FRB)の金融引き締めによる景気悪化を懸念し、節目の3万ドルを下回った。同日に「恐怖指数」の別名を持つVIX指数が節目の30を超えたように、市場参加者は荒れ模様の相場が今後も続くとみているようだ。ただ、投資意欲は衰えず、現地の専門家は荒れ相場の長期化を前提とするトレードのアイディアを次々と打ち出している。

◇ピザからは逃れられない

 米国株情報を日本語で伝えるバロンズ・ダイジェストは17日早朝、「景気後退ならファストフードに注目」と題する記事を掲載。「ピザとハンバーガーから逃れることはできない」として、ゴードン・ハスケットのアナリスト、ジェフ・ファーマー氏による過去20年の四半期データ分析結果を紹介。マクドナルドやドミノ・ピザ、ヤム・ブランズについて、不況に強く、フランチャイズ経営でキャッシュフローが安定していると指摘している。

◇マッケソンなどヘルスケア5銘柄に注目

 このほか、「弱気相場のヒント:市場にとどまり、配当株を買う」(15日掲載)では、CFRAリサーチのチーフ投資ストラテジスト、サム・ストバル氏によるアドバイスを紹介。同氏は「景気後退入り認定は逆張り買いのシグナルだ」とみて、アドバンス・オート・パーツなどに脚光をあてている。

 一方、「弱気相場に抗うヘルスケア5銘柄」(15日掲載)では医薬品卸売りのマッケソンや高配当の製薬大手ブリストル・マイヤーズ・スクイブを取り上げている。

◇オプション活用の「肉食系」トレードも

 冒頭から紹介した記事は嵐を避ける港を探すような、リスク回避型の投資手法を取り上げている。しかし、次の記事は全く別の観点で投資戦略を立てている。市場の恐怖心を収益化する「肉食系」のスタイルだ。

 17日掲載の「戦略紹介:プットを売って火中に飛び込む」とする記事では、プットオプションの売り建てを紹介している。個別株オプション取引が活発な米国ならではの投資手法といえる。

 一例として取り上げられているのは、ヘルスケア・セレクト・セクターSPDR上場投資信託(ETF)のオプション取引。権利行使価格の低い9月きりプットを売り建て、株価急落回避と9月までの日数経過によるプットの値下がり圧力を利益にするトレードを紹介している。オプションの割高化を利用した投資手法だ。

 

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