〔海外速報ニュース〕香港証取利益、中国企業回帰で15%押し上げか=UBS予想
2021年12月10日 14時37分
EPA時事
スイス金融大手UBSはこのほど、中国企業が2023年までに米国における上場を廃止し、仮に全てが香港に回帰上場した場合、香港証券取引所の同年利益を15%押し上げるとの見通しを示した。9日付の香港紙・信報(A1面)が伝えた。
米証券取引委員会(SEC)は2日、米上場している中国企業に対して、「外国企業説明責任法」に基づいた情報提示を義務付けると発表した。これまでのように上場企業会計監視委員会(PCAOB)の検査を拒否すれば、200社超が上場廃止になる恐れがあるという。
UBSはこうした企業が香港証取に上場先を切り替える可能性があるとみている。条件を満たす中国企業全てが香港上場を果たせば、海外市場における取引量の半分が香港に流入すると予想した。米上場における中国銘柄の取引量は、23年時点では香港市場の1日当たり売買代金の43%に相当すると試算されている。(香港時事)