米ウォルマート傘下のロボット企業、ソフトバンクGのSPACで上場へ
2021年12月14日 09時41分
EPA時事。
米小売り大手ウォルマート傘下のロボット・自動化技術会社のシンボティックは13日、ソフトバンクグループ<9984>の特別買収目的会社(SPAC)であるSVFインベストメント・コープ3(SVF3)との合併を通じた米ナスダック市場への上場を計画していると明らかにした。株式価値の見積もりは55億ドル。
SVF3との取引は、ウォルマートを含め投資家集団による合計2億0500万ドルの公開株式への投資に支えられた。
シンボティックの企業価値の見積もりは48億ドルで、この取引による粗利益は約7億2500万ドルと見込まれる。
2007年に設立されたシンボティックは、米マサチューセッツ州ウィルミントンが拠点。人工知能(AI)を利用した同社のソフトウエアは、
数百台ものロボットを用いて物流センターの業務効率化を図る。
シンボティックは米国やカナダでウォルマートなどの小売業者、食料雑貨店、卸売業者向けにサービスを提供する。
労働力不足や港湾での物流停滞、輸送料高騰、半導体不足など、世界的にサプライチェーン(供給網)の不具合が生じている中での上場となる。(ロイター時事)