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米SEC、EVルシッド調査=「空箱」上場めぐり

2021年12月07日 03時14分

AFP時事AFP時事

 【ニューヨーク時事】米新興電気自動車(EV)企業ルシッド・グループは6日、米証券取引委員会(SEC)の調査を受けていることを公表した。ルシッドによれば、SECは同社と特別買収目的会社(SPAC)との合併のほか、特定の業績予想や声明をめぐって調査しているとみられる。

 ルシッドは7月、SPACとの合併を通じてナスダック株式市場に上場した。ルシッドは「SECの調査に全面協力している」と表明。同社株は6日昼時点で、前週末終値から約7%安で推移している。

 事業実態を持たないSPACとの合併を通じた上場は「空箱」上場とも呼ばれ、通常の新規株式公開(IPO)よりハードルが低いことから、近年利用が急増している。その半面、この上場形態を利用した一部の企業は、情報開示の信頼性に疑問を持たれている。

 実際、SPACとの合併を通じて上場した米新興EV企業ニコラは、自社技術に関して虚偽の説明をした疑いで、創業者が連邦検察当局に訴追された。同じく空箱上場を利用した同業の米ローズタウン・モーターズも、情報開示が不正確だったとの調査結果を受け、経営トップらが辞任に追い込まれている。(了)

 

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