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上場企業の情報共有、銀行と証券会社の同意不要=規制緩和へ―金融審部会

2021年06月14日 20時39分

氷見野金融庁長官氷見野金融庁長官

 金融庁の金融審議会(首相の諮問機関)は14日、作業部会を開き、同一グループの銀行と証券会社による顧客情報の共有を制限する規制の緩和について、大筋で了承した。上場企業の情報に限り、事前同意の手続きを事実上廃止する。中小など非上場企業や個人の情報の取り扱いは議論を継続する。

 金融審は詳細を詰め、月内に報告書をまとめる方針。金融庁は今年度中に関連する内閣府令改正を目指す。

 同一グループの銀行と証券は現在、「銀証ファイアウオール規制」に基づき、顧客企業の合併・買収(M&A)といった重要未公開情報の共有には個別に事前同意を得る必要がある。今後は、上場企業とそのグループ会社の情報については、これら手続きを廃止。顧客側には銀行に情報共有の停止を求める権限を残す。

 銀行と証券を兼務する役職員が、片方の顧客情報にしかアクセスできなかった規制も撤廃。一方で顧客に不利益が生じないように、金融庁は監督指針の見直しや法令面の整備を進める。また、証券会社のみに適用されている顧客情報に基づく有価証券売買の禁止規定を銀行に広げる。

 金融庁の氷見野良三長官は14日、時事通信の講演会で「しっかりとモニタリングしていく」と述べ、顧客保護へ監視強化に努める考えを強調した。(了)

 

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