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氷見野金融庁長官:システム障害、銀行は根本原因究明を=再発防止「ガバナンス重要」

2021年06月14日 18時59分

オンラインで講演後、質問に答える金融庁の氷見野良三長官(右)=14日、東京都中央区オンラインで講演後、質問に答える金融庁の氷見野良三長官(右)=14日、東京都中央区

 金融庁の氷見野良三長官は14日の時事通信主催の金融懇話会で、銀行システム障害の再発防止について「根本的な原因にさかのぼり、虚心坦懐(たんかい)に取り組むことが重要だ」と強調した。みずほ銀行などでキャッシュカードが現金自動預払機(ATM)に取り込まれるトラブルが相次いでいることを念頭に述べた。

 氷見野氏は講演で「システム障害はゼロにはならない」と指摘しつつ、トラブル発生時は「短時間で回復し、顧客への影響を最小限にする強靱(きょうじん)性をどう築いていくかが課題だ」と問題提起した。

 また、問題の根本原因を解明し、再発を防ぐには「ガバナンス(企業統治)面が重要だ」と話し、経営陣が対応の先頭に立つ必要があるとの考えを表明。金融庁も監視を強化する意向を示した。(了)

 

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