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〔ブル&ベア〕米金利、先高警戒くすぶる=「周縁部」の下落は波乱の予兆か

2021年06月02日 11時01分

AFP時事AFP時事

 2日の東京市場では、金利上昇に弱いグロース株が軟調だ。日経平均株価の構成銘柄では、エムスリー<2413>、ファーストリテ<9983>、オリンパス<7733>など高PBR株が総じて軟調。一方、東電力HD<9501>、神戸鋼<5406>、ふくおか<8354>など低PBR銘柄は全般に堅調だ。世界的に経済活動が正常化に向かう中、米金利上昇への警戒感がくすぶっており、グロース株はさえない展開が続いている。

 金利上昇や金融引き締めへの警戒感がより色濃く表れているのが、暗号資産(仮想通貨)の市場だ。暗号資産には価値の裏付けがなく、昨年後半から今年春にかけての高騰は「金融緩和環境と、コロナ給付金バブルによるところが大きい」(銀行系証券)とされる。金融緩和の出口が現実味を増すと、資金の逃げ足は速い。「欧米機関投資家にとって周縁部の投資対象である新興国の株価が崩れやすいのと似ている」(投資助言会社)との指摘もある。

 米連邦準備制度理事会(FRB)の高官は最近の米国の物価上昇について「一時的な現象」と繰り返している。しかし、経済正常化に伴う需要回復に対する供給制約があちこちで表面化しており、インフレ加速による早期テーパリング観測は消えない。「周縁部」である暗号資産の4月の急落は、「金融緩和が出口に向かう際、株式など伝統的な金融資産の市場に起きる混乱の予兆と見ることもできる」(同)という。(10時53分)(了)

 

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