〔シドニー株式〕反落=感染再拡大への懸念で、2週間ぶり安値(29日)
2020年06月29日 17時17分
EPA時事
週明け29日のシドニー株式市場の株価は反落。金融、エネルギー株が下げを主導した。新型コロナウイルスの感染が世界的に急増しているため、リスク回避の動きが先行した。
S&P/ASX200指数の終値は前週末比1.5%安の5815.00で、6月15日以来の安値。取引時間中には、2.2%安となる場面があったが、わずかに値を戻した。
投資家は、新型コロナの累計死者数が50万人を超えたことで、うろたえている。オーストラリア国内でも、1日に報告される新たな感染者数は2カ月超ぶりに急増した。
ICマーケッツのゼネラルマネジャー、ニック・ツイドル氏は「われわれはまだ、この非常に身の毛もよだつような成り行きを見守る状態にある」などと話した。
その上で「市場は一時的な下げに備えているが、われわれは暴落するとはみていない。ただ、仮にパンデミック(世界的流行)が加速すれば、かなり厳しい1週間に直面することになりそうだ」と指摘した。
S&P/ASX200指数の最大の重しとなったのは、金融株指数の1.6%下落。「4大銀行」が1.5~2.5%下落したことを受けた。
このほか、エネルギー株指数は、一時3.9%安となり、1カ月超ぶりの安値を記録した。2営業日連続で、原油価格が下落したことが主因となった。
鉱業株指数も足を引っ張った。BHPグループが2.1%安となったほか、リオ・ティントも1.8%値を下げた。ともに、鉄鉱石価格の下落に圧迫された。
こうした中で、逆行高となったのが産金株指数で、0.9%高。リスク回避の動きを受けて、安全資産としての金塊に買いが集まった結果、同指数も下支えされた。(ロイター時事)
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