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ルフトハンザが臨時株主総会=救済策承認の公算―新型コロナ

2020年06月25日 14時32分

AFP時事
AFP時事

 【フランクフルト時事】ドイツ航空大手ルフトハンザは25日、臨時株主総会を開催する。新型コロナウイルス流行に伴う大幅減便で危機に陥った経営の立て直しに向け、同国政府と合意した最大90億ユーロ(約1兆1000億円)の救済策が承認されるかが焦点。不満を表明していた筆頭株主が賛成する意向と独紙が報じており、承認の公算が大きくなっている。

 救済策では、政府の企業救済ファンド「経済安定化基金(WSF)」を通じ57億ユーロの資本を注入するが、議決権を伴わないドイツ特有の形態を取る。WSFは3億ユーロで株式の20%を取得。同社が買収の標的になった場合は、重要議案を拒否できる25%超まで買い増す権利を持つ。政府系金融機関などから30億ユーロの融資も受ける。

 独メディアによると、臨時総会での議決権行使に向けて事前登録した株主は全体の38%にとどまった。このため救済策の承認には3分の2以上の賛成が必要。15%超の株式を保有する筆頭株主ハインツヘルマン・ティーレ氏はフランクフルター・アルゲマイネ紙に対し、政府と意見の相違が依然あるものの「賛成票を投じる」と表明した。(了)

 

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