〔海外速報ニュース〕ＨＳＢＣ銀、ベトナム株式市場「投資に適している」

2021年03月24日 17時32分

AFP時事

　英ＨＳＢＣ銀行は先ごろベトナムの株式市場に関するリポートを公表し、２０１５年から２０年までに大型株企業数は２社から１１社に増えるなど、ベトナム市場は投資対象として適した市場になったと評価した。ハノイ・タイムズ紙（電子版）が伝えた。

　リポートはベトナム市場について、１５年に時価総額５０億ドル超の大型株企業はわずか２社だったが、現在は１１社に増えたと指摘。２０年に１日の出来高は平均４億３０００万ドルとなり、最近では１０億ドル近くになるとしてその成長ぶりを評価している。

　他の東南アジア市場と比べると、フィリピン市場は時価総額５０億ドル超が１３社あり、１日の出来高は平均２億２８００万ドル、タイ市場は１日の出来高３０億ドル、インドネシアは出来高平均１５億ドルとなっており、ベトナムはこれらに匹敵する市場で、「投資対象として適した市場」になったと評価している。

　ベトナム市場は１５年以来、東南アジア地域の主要な指標で各国市場を上回った。リポートは、国有企業株式への投資制限もあり株式市場への資金流入は細ったものの、外国投資家はベトナム市場のシェアでトップの最大手で、外資出資上限に達していない企業株を取得すれば高収益を得られたと指摘。実際、市場平均と同等のウエートならば、最大手企業株価は１５年以降２３７％上昇し、株価指数平均の１３６％上昇を上回ったとしている。（時事）