ブレイナード米FRB理事、気候変動対策委員会の新設を表明
2021年03月24日 08時51分
AFP時事
米連邦準備制度理事会(FRB)のブレイナード理事は23日、気候変動が金融安定に与えるリスクの調査と対応を担う委員会を新たに設置する方針を表明した。金融システムに対する地球温暖化リスクを管理する取り組みの強化を新たに示した形だ。
ブレイナード氏によると、FRBが新設する「金融安定気候委員会」は、マクロプルーデンスの手法を用いて金融システム全体に打撃を与えかねないリスクを特定し、対策を模索する。最近設立された、個々の金融機関におけるミクロプルーデンス面のリスク対策を担う「監督気候委員会」とも連携する。
ブレイナード氏は気候変動関連会議で「気候変動が個々の金融機関と金融セクターの双方に与える影響を全体的に考慮すると、ミクロプルーデンス、マクロプルーデンス両面からの判断を取り込む枠組みが必要だ」と語った。(ロイター時事)
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