豪、株式投資の初心者40万人に=過去1年、新型コロナ禍で―経済紙
2021年03月17日 15時45分
【シドニー時事】オーストラリアで過去1年間にインターネットを通じた株式取引を1回以上行った人が過去最高の125万人に上り、うち初心者が43万5000人だったことが調査によって明らかになった。11日付の経済紙オーストラリアン・フィナンシャル・レビューが報じた。
調査は金融市場調査会社インベストメント・トレンズが実施。2020年に少なくとも1回の取引を行った人は34.8%増加した。
株式取引の初心者と取引件数がいずれも大幅に増加したのは、豪州盤の「ロビンフッド現象」と言えそうだ。米国でスマホ対応の株投資アプリ「ロビンフッド」に由来するこの現象では、新型コロナウイルス危機の中で、アプリを通じて若者や株式経験の浅い投資家が急増した。
調査によると、初心者のうち25歳未満は18%、25~39歳が49%だった。「ミレニアル世代」や「Z世代」の株式投資が「これまでにない」規模で急増した。
インベストメント社のアイリーン・ギアマツィア氏は「若い豪州人は次第に投資を受け入れている」と指摘。「新型コロナ由来の市場の混乱と低金利環境は初心者が参入する上で大きな刺激となった。だがそれより目立っていたのは、新しい技能を取得する願望が大きかったことであり、ロックダウン(都市封鎖)のさなかにどれほど多くの豪州人が、このように自由な時間を過ごすことを選択したかを裏付けている」と語った。
同社は15年前に投資家の調査を開始し、1回以上の取引を行った投資家が125万人に達したのは初めてとなった。(了)
ロビンフッド
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