〔米株式〕NYダウ、4日連続の最高値=景気改善期待で7日続伸(15日)
2021年03月16日 05時49分
【ニューヨーク時事】週明け15日のニューヨーク株式相場は、経済活動の規制緩和や米経済対策による景気回復期待を背景に、続伸した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前週末終値比174.82ドル高の3万2953.46ドルで終了し、4営業日連続で史上最高値を更新した。上昇は7営業日連続。ハイテク株中心のナスダック総合指数は139.85ポイント高の1万3459.71で終わった。 ニューヨーク証券取引所の出来高は前週末比2717万株増の10億1661万株。
米国では、新型コロナウイルスの感染者数が減少傾向にあり、経済活動の規制を緩和する動きが続いている。1人最大1400ドルの現金給付を盛り込んだ1兆9000億ドル規模の大型経済対策が先週成立。早期の景気回復への期待が続いており、景気変動の影響が大きい業種を中心に買いが先行した。
利用低迷の最悪期を脱しつつある航空株が買われ、相場をけん引した。アメリカン航空グループは7.7%高、ユナイテッド航空が8.3%高だった。娯楽・レジャーや小売り関連株も大きく上昇した。カーニバルが4.8%高、MGMリゾーツ・インターナショナルが5.2%高。メーシーズが10.8%高、ギャップが4.7%高だった。
ただ、先週からの連日の最高値更新で、午前中には、利益確定売りに押されダウ平均が一時マイナスに転じる場面もあった。原油価格の回復で上昇していたエネルギー関連銘柄は下落し、エクソンモービルは2.6%安、シェブロンも1.2%安だった。
長期金利の上昇を受けて割高感が増しているハイテク株は、一時期売られた反動で上昇した。アップルは2.5%高、フェイスブックは2.0%高、インテルが1.4%高、ツイッターが3.2%高だった。(了)
NYダウ
米国株式市場の値動きを示す代表的な株価指数。ウォール・ストリート・ジャーナル発行元のダウ・ジョーンズ社が1896年から算出を開始。世界で最も …