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黒田日銀総裁:ETF含み益12兆~13兆円=損益分岐点は日経平均2万1000円

2021年01月27日 14時09分

 黒田東彦日銀総裁は27日の参院予算委員会で、日銀が保有する上場投資信託(ETF)について「現時点で試算すると12兆~13兆円の含み益がある」と明らかにした。また、含み損益がゼロとなる株価水準は「(日経平均株価で)2万1000円程度」としている。

 日銀のETF購入をめぐっては、株価形成をゆがめるとの批判が根強い。黒田総裁は「株価にポジティブな影響があった」と認める一方、「日本の株式市場がゆがむことになっているとは考えない」と指摘。「現時点でETF買い入れをやめる考えはない」と断言した。

 黒田総裁はまた、2020年度上期までの累計で日銀がETFの分配金を約2兆4000億円受け取った一方、資産運用会社に支払った手数料は約2000億円になると述べた。(了)

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