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ETF

用語説明
2021年03月15日 09時00分
ETF

 投資家から集めた資金を運用する投資信託の一種で、Exchange Traded Fundsの略称。東京証券取引所などに上場され、株式と同様にいつでも売買できる。日経平均株価、東証株価指数(TOPIX)などの値動きを反映する株価指数連動型のほか、貴金属や原油を組み込むものなど、多様な商品がある。

 日銀は2010年12月から金融緩和政策の一環として、ETFを継続的に購入している。当初の購入枠は4500億円だったが、度重なる追加緩和で買い入れ額は拡大の一途をたどる。2020年3月には新型コロナウイルスの感染拡大による経済危機対策として、上限が年間12兆円に引き上げられた。

 中央銀行が株式関連資産を購入するのは異例。2020年末時点で日銀のETF保有残高は時価ベースで約45兆円に達し、国内最大の株式投資家になったとみられる。日経平均株価が3万円台を回復するなどバブル崩壊後の最高値まで上昇する中、日銀のETF購入には株価形成にゆがみが生じるとの批判がある一方、買い入れの縮小・停止は株価暴落につながると懸念されている。