日本資産運用基盤、ETFホワイトレーベルサービスを開始=日本初、ミドル・バックオフィス業務を提供
2025年06月09日 08時00分

日本資産運用基盤(東京、大原啓一社長)は、子会社のJAMPファンド・マネジメントが「ETFホワイトレーベルサービス」を開始すると発表した。日本では初めて。
ETFホワイトレーベルサービスは、ETF(上場投信)事業運営において、ミドル・バックオフィス業務等の機能をサービスとして提供する。東証ETF市場の活性化および日本の資産運用業の高度化・効率化を後押しする。
日本市場では、ETFの組成・上場にあたって、運用会社自らが上場申請、金融商品取引法上の各種届出など、上場や運用に必要な業務を自社で担うことが必要だった。このため、参入のハードルは非常に高かった。海外では、こうしたホワイトレーベルサービスを、専門の会社が提供しているという。
日本資産運用基盤では、サービス提供の狙いについて「日本市場でETFの提供を検討している海外運用会社の動きを後押し、国内の独立系運用会社をサポートする」と指摘。さらに、「個人の資産運用に伴走するIFA事業者が、顧客のニーズに合わせたオリジナルブランドのETF商品の開発・提供を行える環境を整備し、日本の個人向け資産運用アドバイスに新しいモデルを創造したい」と話している。
また、東京証券取引所の礒本直樹執行役員は、「日本市場のETFの多様化や新たな投資ニーズへの対応が求められる中、日本資産運用基盤のETFホワイトレーベルサービスが、これまで参入が難しかった新規運用会社の投資アイディアの具体化やETF組成の選択肢を広げる有効な手段として期待される」とコメントしている。