「分散」「積立」、相場下落時に効果=下落幅を抑制、回復期間を短縮、リーマン・ショックの相場データでシミュレーション-ウェルスナビ
2026年03月31日 07時00分
(出所)ウェルスナビ(クリックで表示) ロボアド最大手のウェルスナビは、「相場が長期に下落した時に、『分散』と『積立』投資がどのような効果を発揮するか」について、リーマン・ショックの相場データを使ってシミュレーションした。
ウェルスナビは「相場は常に不確実性があり、いつ一時的な下落局面が訪れるかは分からない。一方的に右肩上がりの成長を続けるとは限らないことを前提に、今のうちに資産全体のリスク許容度について見直すことをお勧めしたい」とアドバイス。
「ポートフォリオの点検や見直しを行うことで、相場の下落局面でも長期的な視点を持って冷静に対応することができる」と話している。
◆『分散』で、下落幅・下落期間を抑制
2007年10月末に、一括で1万ドル投資した場合についてシミュレーション結果をグラフで見ると、米国株と世界株の指数は、50%を超える値下がり局面があり、元の水準に戻るまでに、米国株では4年以上、世界株では6年弱の期間を要している。
一方、株式・債券・不動産・金を組み合わせた「ウェルスナビ(リスク許容度3)」で同じシミュレーションを行うと、下落幅は40%弱でとどまり、元の水準に戻るまでの期間も3年2ヶ月で済んでいる。
ウェルスナビでは「値動きの異なる他の資産を組み合わせることでショックを抑えることができた」と分析した。
◆さらに「積立」を組み合わせると、効果がアップ
(出所)ウェルスナビ(クリックで表示) さらに「積立」を組み合わせると、グラフの形が変わって、リスク抑制効果がアップする。
具体的には「当初1万ドルを投資、毎月300ドルを積立投資」する場合について、シミュレーションすると、米国株と世界株は、累積元本まで回復する期間が3年2カ月に短縮できた。ウェルスナビでは、その理由について「相場が安い時に、より多くの株数を購入できたため、相場回復時の戻りが相対的に早まった」と説明している。
一方、株式・債券・不動産・金を組み合わせた「ウェルスナビ(リスク許容度3)」では、分散投資の効果も相まって2年5カ月で累積元本まで回復した。
ウェルスナビでは「相場の下落局面では、ショックに耐え切れずに資産を売却した上に、その後の反発局面を逃がしたり、頻繁に売買を繰り返したりしてしまうことで、指数の戻りと同じようなリターンが取れないという人が一定数いる」と指摘。
「資産運用においてリスクとリターンは表裏一体の関係にあるため、大きなリターンを狙って株式中心のポートフォリオを組んでいる個人投資家ほど、大きなリスクに向き合っている」と指摘。
「相場を正確に予測することができないという前提のもと、資産運用の王道である『長期・積立・分散』の考え方にもとづき、リスクを見直すことで『その時』に備えてほしい」とコメントしている。



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